前回があまりにのんきな絵だったので、
今回はうってかわって、ちゃんとサイボーグなハインを。
原作いろいろ読み直しているのですが、
ほんと戦好きの戦巧者ですね、この人。
戦闘になると、まあなんというか水を得た魚。笑
改造されたとき、やっぱり多少は脳みそいじられて
戦闘員向きにされているのは間違いないと思いますが
やっぱりそういう素質が多少はあったのか。


実は彼のご先祖(?)に、彼を彷彿とさせる人物がいます。
ゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン、人呼んで「鉄腕ゲッツ」。
ゲーテの戯曲『鉄の手のゲッツ・フォン・ベルリヒンゲン』の
主人公ですが、15世紀後半〜16世紀前半に実在していました。
若いころ、砲弾で右腕を吹っ飛ばされたものの
精巧な、剣を握れる義手をつけて戦い続けた(!!)という
すさまじい戦の鬼。
ところが実物はゲーテが描いたような、高潔な騎士とはほど遠く
ほとんど強請りと強盗で生きていたゴロツキだったそうで。
しかも自叙伝で、その「戦歴」を自慢。笑
まあ当時、小貴族はそうして生きてゆくほか
なかったようですが、正直むちゃくちゃです。
という訳で、どっかの4番さんと似ているのは
右腕のことと、瞬間湯沸かし器なところぐらいですが。
御大は知ってたんでしょうかね、『鉄腕ゲッツ』。
自叙伝、『鉄腕ゲッツ行状記』も和訳されているので
興味のある方はどうぞ。
私はあの時代(15世紀〜16世紀)のネーデルラントとかドイツ、
というか北方ルネサンス美術大好きなので
当時の史料としても結構面白く、懐かしく読めました。


ところで話題はまったく変わりますが
この服、前あきなんでしょうかね、それとも後ろ?
ヨミ編でグレートさんが脱ぎ着しているときは、前あきでしたが
後ろあきっぽい描写もあったように思うし
正直御大は詳しく考えてなかったのかも。
後ろあきだったら、自分じゃファスナー上げられないので
グレートさんと互いに助け合っていたらいい。
ハインのうなじはきれいだろうなあ。
元祖腐女子の塩野七生女史が、チェーザレ・ボルジアについて
「くちびるで触れたくなるようなうなじをしているに違いない」
とかなんとか書いていたように思いますが(うろ憶え)、
わかるわー、そういう妄想したくなる気持ち。
うちのハインは、グレートさんにベタ惚れですが
誘惑しようなんて当人は思いもよらぬまま
無自覚にきれいなうなじやピアノの腕前なんて披露して
揺さぶりかけまくってるといいや。


……って、結局シリアスな絵を描いてもアホ語りか……。







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