今回はちょっと鬱な絵なので、下に置きます。


以前も何度か書いているのですが、
74の醍醐味(?)のひとつとして、「深酒の末に鬱にはまり込んだ7を
4が力づくで引き戻す、あるいはそっと寄り添って浮上するまでつきあう」
というパターンがあるんじゃないかと、私は思っています。
アル中と鬱は併発率が非常に高いですしね、リアリティは充分。
009自体、メランコリックな作風ですし、メンバーのなかでも
ことに7と4はそういう面を持っているので、書き甲斐はあります。
実際、グレートさんがそういう状態に陥ったとき
救えるのはハインだけだと思います。張大人は、ちょっと違うし
ほかのメンバーはグレートさんの苦悩に触れるには若すぎる。
ヒーラーのジェロニモは、アル中鬱なんて自業自得的な苦悩には
あえて距離を置いて、黙って見守るというスタンスを取りそうな感じ。
実際、そうやって自滅してゆく同族たちを、故郷で山ほどみてきただろうし
寄り添うのは、一緒に滅びる覚悟がある人のみがすべきだと考えていそう。
案外、ジェットあたりがわかってくれそうな気もしますが
となると、ますますハインにとってジェットはライバルか。笑


基本的に、グレートさんは自己愛が足りていない、つまり
自己評価が非常に低い人だと、私は解釈しています。
酒浸りになったのも、自分の才能を信じていなかったため。
自分を愛せないというのも、ハインとグレートさんの
数多い共通点のひとつですが、ハインは徐々に克服している。
初期のミュートス編で、それこそ囓りきったリンゴの芯かなにかのように
わが身を捨てようとする彼が、後期になると甘さを見せるのはその証。
あきらかに仲間を頼る描写が出てくるのも、
あるがままのおのれを受け容れている証拠ですよね。
その最たる例が、アフロディーティ編じゃないかと思います。
一般人の友人もでき、グレートさんに甘えまくり。
このサイト的には、おいしすぎます。笑


いつもはグレートさんに頼り、甘えているハインが
自己嫌悪にまみれ、どん底に落ちたグレートさんに寄り添う姿が見たいです。
てっとりばやく、殴りつけて正気に引き戻す、というのもアリですが
それはまだ症状が軽いうちだよな……。
何日も飲み食いすらできず、衰弱して冷え切ったグレートさんのからだを
添い寝して自分の肌で必死にあたためてあげたり、
口移しでスープやハーブティー飲ませてあげたり。
(ただし、スープはデリで買ってきたもの!)
死神どころか天使ですね。でも実際、彼等にとって
お互いは守護天使なんだと思います。
BGMは、リストの『なぐさめ』。むしろハインの生演奏で。





















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